5モニタリングでの検査対象は 、生鮮野菜や果物および輸入加工品(海外農水産品を使用した、加工食品・冷凍食品・菓子・飲料など)です。農薬が国の基準に基づいて適切に使用されているか、食品衛生法などの基準が守られているかなどを確認します。生協が取り扱う商品のうち、一般的に加工食品での使用量が多いとされる「保存料(ソルビン酸・安息香酸)」や「発色剤(亜硝酸塩)」について、コープきんきで取り扱う前に検査をします。食物アレルギー患者の方は商品表示を見て自分の食するものの中に、自分が反応するアレルゲンを含むかどうかを判断しています。アレルゲン対応食品や乳幼児食品、一般食品について、義務表示である特定原材料(7品目)の検査を行っています。商品案内で表示しているアレルゲン表示に問題がないか、製品に意図しないアレルゲンが混入していないか等、モニタリング検査にて検証しています。食品の偽装がないかを確認するため、品種判別や産地判別の検査をモニタリングで実施。品種判別検査はお米や牛肉加工品など、産地判別検査では、海外産が多い農水産物や加工品などで、国産表示をしている里芋、れんこん、ごぼう、たまねぎ、にんにく、落花生、わかめ、椎茸、梅干し、うなぎなどを検査しています。食品でもっとも重大な事故は、微生物による食中毒です。新規取り扱い商品のうち、微生物の影響を受けやすい商品について、宅配では1品につき3検体ずつ、店舗では1品につき2検体ずつ検査します。そして「コープきんきの取り扱い基準」に照らして評価して、取り扱いの可否を判断します。また、取り扱い開始後は、抜き取り検査にて微生物の影響を受けやすい商品を検査します。検査結果は取引先にフィードバックし、品質向上に役立てています。ヒスタミン(食中毒の原因となる化学物質)を多く含む魚やその加工品を過剰摂取することで、アレルギーに似た症状を発症することがあります。ヒスタミンは熱に安定しているため、一度生成されると加熱調理をしても分解されません。ヒスタミンのもととなる物質(ヒスチジン)を多く含む赤身魚(サバ、マグロ、イワシなど)に含まれるヒスタミン量が一定以上検出されないか、品質管理に問題がないか等、モニタリング検査にて検証しています。2011年の東日本大震災による福島第一原子力発電所事故の影響で、取り扱い商品の放射性物質検査を実施しています。行政の残留放射性物質検査の内容や情報等を確認しながら、モニタリングでの自主検査を実施。検査対象品は、放射性物質の影響が考えられる地域やその近隣地域で生産する農水産物や加工食品を中心に、セシウム134、セシウム137、ヨウ素131の検査をしています。※抜き取り検査のみ実施している項目もあります。商品の設計から食卓にお届けするまでに起こり得る品質上のリスクを想定して必要な確認と管理を行います。商品でもっとも注意すべき事項の一つは、微生物による食中毒です。残留農薬検査食品添加物検査アレルゲン検査アレルゲン検査産地判別 品種判別検査ヒスタミン検査微生物検査放射性物質検査02科学的に商品の安全性をチェック商品の事前点検
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