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Productつくるひと つくるところ
「人」がわかると商品もわかる。コープの商品に携わる“中の人”をとおして想いを届けます。

From静岡県丸富製紙株式会社の
お仕事流儀
めっちゃ巻いてて、めっちゃ良い!
くらしを支えるトイレロール
2026.04.10
「CO・OPめっちゃ巻いてる」シリーズ
INDEX
おうちのトイレットペーパー、どれくらいの頻度で交換していますか?
一般的なシングル1ロールは約60mで、1人当たり平均約一週間で使い切るそうです。家族が増えるとその分使う量も増え、トイレットペーパーの交換は、「名もなき家事」の中でも上位にあがります。
「CO・OPめっちゃ巻いてるトイレロール」は、1ロールが200mで、一般的なシングル1ロールに比べ、長さがなんと約3.3倍!ということは、交換回数や買い物の手間、保管スペースは1/3になるという優れもの。幅広い年代層に愛されている、人気商品です。今回は製造メーカーの丸富製紙を訪問し、紙へのこだわりや長く巻く技術、作り手の想いを聞きました。
INTERVIEW

くらしの声から生まれた、長さと質感
「CO・OPめっちゃ巻いてるトイレロール」が生まれたのは2019年。組合員の「交換する手間を減らしたい」「やわらかく、使い心地のよいものがほしい」という要望を受けたコープきんきから声がかかったのが、「CO・OPコアノンロール」を手掛ける丸富製紙でした。「開発で一番苦労したのは、紙の厚みと品質のバランス。長く巻くには薄い紙の方がいいけれど、それだと破れやすい。でも厚すぎるとゴワゴワする。バランスの良い紙を開発するのに約2年かかりました」と生産副本部長の鶴田さんは教えてくれました。
生産副本部長・今泉工場長の鶴田さん
品質の要、厳選された原材料
紙の原料は、牛乳パックや古紙をブレンドしたリサイクル原料100%。その中には、コープで集めた牛乳パックも使われています。自社工場に搬入したリサイクル原料を細かく裁断し、どろどろに溶かして不純物を洗い流したものを、紙をすく抄紙(しょうし)機でペーパーの形状に再生させていきます。
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集められた原料の牛乳パックや上質古紙
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今ではめずらしいという地球窯。
古紙を蒸して繊維をほぐします。
様々な原料が混ざった再生紙ですが、洗う際に漂白剤は使用していないのだそう。できるだけ白い原料を使用し、水のみで洗浄します。営業本部の神田さん曰く、「紙の洗浄には紙の量の150倍の水が必要。本来であればそれだけの量の水を用意するのは難しいけれど、丸富製紙では豊富な富士の伏流水で洗浄することで、漂白剤を使わなくても白く仕上げられているんです」とのこと。本社や工場、どこからでも見える雄大な富士山の恵みが、商品の品質に一役買っていました。
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営業本部・生協事業部の神田さん
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丸富製紙本社の後ろにそびえる富士山
200m、どうやって巻く?長尺の挑戦
長尺で巻きが多いのが特徴の「めっちゃ巻いてるトイレロール」ですが、それゆえに製造段階では壁もありました。一般的なトイレットペーパーは「まず大きな丸太状の原紙を作り、それを裁断する」という方法がとられています。しかし、紙は重ねるほどに強度が増すため、200m分の厚みがあるロールをカットするとなると従来の方法では不可能。そこで、丸富製紙では専用機械を開発し、「原紙を1ロール分の幅に切りながら200m分を巻く」という特殊な方法で巻き上げることに成功しました。
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一般的な原紙ロールを裁断する方法
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丸富製紙が行う、「既定の幅に切りながら巻く」方法
「長く、でもペーパーホルダーに収まる既定の直径(120mm)に巻き上げるには、原紙のロールから1ロール分に巻き取るときに、引っ張りながら巻く必要があります。紙が切れないように、さらにシワができないように、絶妙な力加減と巻き取るスピードを微調整して仕上げています」と鶴田さんは言います。
製紙メーカー・丸富製紙の技術力を結集して、やわらかい品質と、長尺を併せ持つ「めっちゃ巻いてるトイレロール」が作られているのです。
原紙ロール(直径1.6メートル!)が工場内にそびえたつ姿は圧巻!
(写真は有芯用トイレロールの原紙ロールで重さは約2トン!めっちゃ巻いてるトイレロールは約700kgあります)
カットされた紙が巻き取られていく様子。
よく目を凝らさないと、カットされていることにも気付けないほど
繊細な工程です。
「めっちゃ巻いてるトイレロール」誕生の2年後には、よりやわらかい質感を好む方に向けて「CO・OPめっちゃ巻いてるパルプロール」も発売。これもトイレロールへの評価があったからこそですね。
左がパルプロール、右がトイレロール
やわらかさや使用感など、好みの風合いで選んで。
製紙メーカーだからこその環境への想い
丸富製紙はもともと再生紙の製造メーカー。環境に良い商品づくりを、との理念は、約70年前の創業当時から掲げられていたと言います。「トイレットペーパーは、それ以降リサイクルができない最終紙。だからこそ再生紙を使用した環境に配慮したものを、とこだわっています」と神田さん。
「めっちゃ巻いてるトイレロール・パルプロール」は日生協の「スマイルグリーンプロジェクト」の対象商品にもなっていて、1点利用するごとに1円が公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)を通じてブラジルの植林事業に寄付されます。利用することで、原材料の故郷である森林再生や、人と自然・動物たちが共存できる環境づくりにも繋がっているのです。
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ブラジルでの苗木の植林の様子
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「いつも」も、「もしも」も、頼れるロール
最近では防災観点でもトイレットペーパーの備蓄が推奨されています。めっちゃ巻いてるシリーズなら、保管スペースは1/3、安心感は3倍!おうちにストックしておくにも、防災リュックに入れておくのにもおすすめです。
「ぜひ一度使ってみてください。使用感などご意見があればさらに改良をしていきたい」と鶴田さんは語ります。すでに人気のめちゃ巻きシリーズですが、まだまだ進化の可能性あり!?長く巻かれたロールには、組合員のくらしへの想いもめっちゃ込められていました。
包装後の点検など、大事なところは一つ一つ人の手で丁寧に。
※商品情報・役職等は取材当時のものとなります。
編集後記
生活に欠かせないトイレットペーパー。くらしの快適さは、日々当たり前に使っているものが誠実に作られているからこそ成り立つのだと、製造の裏側を知って気付かされました。
訪れた工場の1つ、丸富コンバーティングのすぐ前の水路にも、澄んだ富士の伏流水が流れています。水源を大切にしながら自然と融合し、真摯なモノづくりを続ける企業の姿勢が、環境からも裏付けられているように感じました。
















