Productつくるひと つくるところ

「人」がわかると商品もわかる。コープの商品に携わる“中の人”をとおして想いを届けます。

From兵庫県 株式会社ナリス化粧品のお仕事流儀

From兵庫県株式会社ナリス化粧品のお仕事流儀

栽培から製造まで
「産地が見える」!
バラの香りのスキンケア

2025.09.25

「CO・OPフリーリア」シリーズ

※お取り扱いは生協によって異なります。

スキンケアタイムにふんわりと香る、やさしいバラの香り。コープ化粧品の「フリーリア」は、日本初・国産の生バラを使用したエイジングケア(※1)シリーズです。
実はこの「フリーリア」シリーズ、誕生から26年も愛され続けてきたロングセラー商品!
今回はその人気のヒミツを探るべく、フリーリアを製造しているナリス化粧品の兵庫工場に伺いました。

※1 年齢に応じたお手入れのことです。

INTERVIEW

「CO・OPフリーリア」シリーズ

「産地が見える化粧品が欲しい!」
組合員の声から誕生

コープ化粧品は「組合員の声に応え、想いをかたちにする」を原点とし、「安全安心」「持続可能性」「情報開示」「適正価格」「自然素材」の5つを大切にしているコープブランドです。

そんなコープ化粧品からフリーリアがデビューしたのは1999年のこと。誕生のきっかけは「産地が見える化粧品が欲しい」「植物由来の原料を使った化粧品がほしい」との組合員の声でした。そんな要望に応えるためにコープがタッグを組んだのが、50種類以上の花の研究からバラのスキンケア効果を発見し、特許を取得していたナリス化粧品です。
効果・効能と安全性のバランスにこだわりを持つナリス化粧品のバラへの知見を活かして作られたフリーリア。これまでに行った6回のリニューアルでも、声に応えて使用量のわかりやすい容器にするなど、組合員の想いと共に進化を繰り返してきました。

人と同じように、
大切に育てられた“花の女王”

フリーリアに使用されるのは5色6品種のバラ。原料のバラはすべて宮城県登米市にあるナリス化粧品のローズガーデンで育てられています。バラが開花する5~11月にかけて、香りが最も良い8分咲きの花を傷つけないように、一本一本丁寧に手摘みで収穫しています。

ローズガーデンで栽培にあたる鎌田さん曰く「農薬をほとんど使わずに栽培しています。部分的に消毒薬を使用する際も、開花したバラへの散布を避けるため、花びらに消毒薬がかかることはありません」とのこと。ただ、バラは病害虫の影響を受けやすく、栽培が難しい植物。UV-Bという紫外線の一種を夜間に一定時間照射して、虫がつきにくくしたり、病気にかかりにくくしているそうです。

鎌田さんが語ってくれた「最も心がけていることは、人の体調と同じように管理してあげること。人が暑い時はバラにも多めに水をやるなど、日々の細やかな管理で丁寧に育てている」の言葉通り、まさに我が子のように手をかけて育てられたバラなんですね。

栽培課の鎌田さん

じっくり引き出す 
バラ本来のやさしい香り

収穫されたバラは埼玉県加須市にある原料工場に運ばれ、バラエキス・ローズ水など、製品の原料となるエキスが抽出されます。

営業部の青木さん曰く「一般的な高温での蒸留でローズ水を抽出すると、野菜が腐ったような香りになってしまいます。なので、ナリス化粧品では「低温低圧蒸留」と呼ばれるオリジナルの製法で抽出します。機械の中の圧力を低くし、香りを含んでいる水の温度を下げてじっくり蒸留することで、花びらの香りのままにローズ水を抽出することができるんです」とのこと。

フリーリアに香料は使われておらず、バラの香りはすべて原料由来のもの。

ちなみに、バラの香りは2種類あるってご存知ですか?「バラの香り」として多くの方がイメージする華やかな香りはオールドローズと呼ばれる品種。
対して、フリーリアに使われているバラはモダンローズと呼ばれる品種で、ほんのり穏やかな香りが特徴です。スキンケアのときにやさしく香って、香りが後に残らないのも使いやすいポイントです。

「組合員さんからの声で嬉しいのは、やっぱり“香りが大好きです!”という言葉です」と教えてくれた青木さん。原料への熱意が商品を通して組合員にしっかり届いているからこそ、愛され続ける人気商品となったんですね。

営業部 青木さん

安全安心 品質への想いも“まっすぐ”

こだわり抜いた原料が商品へと姿を変えるのが、兵庫県・三木市にある自社工場「まっすぐファクトリー」。
安全性と効率性を高めるために、工場内の各工程をまっすぐ一直線に配置しているのが名前の由来です。

製造された製品は極力空気に触れないよう、パイプを通して直接商品の容器へと充填され、さらに空気の流れが逆流して充填室に不純物が入らないよう、部屋ごとに気圧を変えるなど、様々な工夫が行われています。直接肌に触れる化粧品だからこそ、原料の栽培から製造まで一貫して徹底した品質管理のもと作られています。

緑豊かな兵庫県三木市に自社工場を建て、良質な水を商品づくりに活かしています。

まずはこれから試して!
角質ふきとり化粧水“フェイスクリア”

洗顔や乳液・メイクアップ商品など、様々なラインナップがある中で、最も人気を博しているのが角質ふきとり化粧水の「フェイスクリア」。

くすみの原因となる古い角質をふきとることで、お肌の透明感をアップさせ、また、後に使う化粧品の浸透(※2)効果も高めてくれるフェイスクリアは、ナリス化粧品の美容理論である「余分なものを取り除いて、必要なものを与える」が特に表れているアイテムです。
「今お使いのスキンケアをすべて変えるのはなかなか難しい。だからまずは今のスキンケアにフェイスクリアをプラスしてもらって、フリーリアの良さを知ってもらえれば」と青木さんは語ります。

※2 角質層まで

コットンにたっぷり4プッシュして、顔の中心から外にむかってやさしくふきとります。
余計な力が入らないよう、コットンは人差し指と小指で挟んで。

青木さん曰く、「秋は夏の間に蓄積された紫外線や冷房などによる乾燥ダメージによって肌のターンオーバーが乱れて、古い角質が溜まりやすい季節です。
そんな季節には角質ふきとり化粧水の「フェイスクリア」が一番おすすめです。また、フリーリアはエイジングケア(※1)のための商品ですが、幅広い年代の方にも使ってもらいたいです」とのこと。

秋の夜長に、バラの香りに満たされながらのスキンケア、いかがですか?

※商品情報・役職等は取材当時のものとなります。

編集後記

「フリーリア」という名前の由来は、肌に不要なものは使わないという“フリー”の想いと、組合員さん・メーカー・生協が繋がる“リア(=スペイン語で結びつき)”の願いが込められているのだそう。バラを育て、製品をつくる人、それを届ける人、そして使う人。たくさんの想いが重なりあって、商品が生まれていることを、今回の取材で実感しました。

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